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2008年9月20日 (土)

クヴァンツの名言

西洋フルートの歴史書を読んでいて、今の自分の内面に深く響く言葉を見つけました。

物真似はオリジナルを超えることはできない。
自分自身がオリジナルになるには、自己の趣味を確立する必要がある。
そのため物事を深く観察し、より多くの経験を重ね、繊細な創造力と熟練した判断力を上手に結合させることが必要だ。
1時間でできることを、1日かけて より深く掘り下げる努力が、自己の確立に役に立つ。

ヨハン・ヨアヒム・クヴァンツ(1697-1773)
前田りりこ著「フルートの肖像」東京書籍p.134より、少々改変

特に最後の一文です。大事なことなので2回言います(笑)。
1時間でできることを、1日かけて より深く掘り下げる努力が、自己の確立に役に立つ。

これは「歩みは遅くとも着実な努力を続けることが大事である」 というメッセージとも読み取れ、才能に乏しい凡人の我々をも勇気付けてくれる言葉だと思います。

クヴァンツという人物はバロック時代にドイツのフリードリヒ大王のフルート教師として名声を博したフルーティストで、ヨーロッパ諸国を音楽修行して大成し、母国に凱旋しました。
何百曲ものフルート曲を作曲し、何百ページにも及ぶ画期的なフルート教則本を出版したことで知られています。その著書は他の楽器の教則本が相次いで出版されるきっかけともなり、今なお愛読されているとか!

フリードリヒ大王のフルート・コンサート ~名画と名曲・50

彼の著書は「くどいくらい詳しすぎて長すぎる」らしいのですが、ドイツ人らしく?内面を深く掘り下げる気質は共感が持てます。

上述の言葉は、諸外国の最先端の作曲法を学び、自分でも作曲してみて諸外国の巨匠の作品と自分の作品を比較考察した末にクヴァンツが悟ったことだそうです。

その時代を代表するとも言われる過去の偉大なフルーティストには及ぶべくもありませんが、僕も「一歩一歩少しずつ前進できればよいのだ」と背中を押される思いです。

天才が1時間でできることを習得するのに、1日でも1ヶ月でも10年かかってもいいんです!
ともかく時間をかけて熟成させてみよう!

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