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2007年6月28日 (木)

日本民族音楽、中国民族音楽の“交響化”は必要か

近年、中国の民族音楽の器楽合奏が日本でブームになっていますよね。
女子十二楽坊だけでなく、いたるところで!!!
特に二胡(アル・フー、にこ)は、教則本の数を見るだけで分かるくらいのブーム。
もう大正琴三線を抜きそうな勢いに思えます。

しかし、当の中国人は、器楽合奏&オーケストラ化を、どのように考えているのでしょうか?

興味深い記事を見つけました。

音楽茶話室~中国音楽に関するトピックス
http://home.inet-osaka.or.jp/~officea/ongakusawa3.html

僕の目を引いた記述は、
「江南絲竹の曲目は多いけれども長期にわたって新曲が出現していない
書道の筆の運びの法則は二胡の持ち方や運弓方法を身につけるのに役立った」
「上海で楽器を学んでいる子供は20万人を下らず、ピアノだけでも10万人くらいいるという」
「今回の競技会では国内外の著名な琵琶演奏家、作曲家、指揮者、理論家に評決委員会を担当してもらい、競技の専門性、権威を保ち、公正な評価を図るものとなる。」
「中国民族音楽の“交響化”は必要か」

特に、「“交響化”は必要か」という課題は、日本の伝統音楽(純邦楽・和楽器)が試行錯誤を繰り返してきた課題でもあります。
1964年創設の「日本音楽集団」が、戦後日本における和楽器オーケストラ(邦楽合奏団)の先駆であり、1970年代以降、プロ・アマチュアの邦楽合奏団も多数結成されています。
そして、「分野内での名曲」も多数生まれましたが、いまだ、一般市民の関心を引くほどの発展には至っていません。

鬼太鼓座」「鼓童」による「和太鼓集団」、そして「ニューエイジ雅楽」の「東儀秀樹」氏は、一般への知名度も高く、商業的にも成功しているようです。

しかし、琴(箏)・尺八・三味線を主体とした「現代邦楽」「邦楽合奏団」(和楽器オーケストラ)では、お客さんは身内ばかり。閑古鳥が鳴いているのが現状です。

日本の場合、明治維新・太平洋戦争敗戦という2大ショックのため、日本固有の文化を否定する心理が強く働いているのが明らかなのですが、中国の場合、戦争勝利国ですから、自国独自の文化には誇りを持ち続けているはず。

日本よりも郷土愛が強いであろう中国において、「民族音楽の“交響化”」が、どの程度成功しているのか。もし成功しているのであれば、その秘訣を学びたい。大いに興味があります。

(※「愛国心」という言葉は誤解を招くため、伝統文化の話題では使わないほうがよいでしょう)

中国人のパワーには脅威を感じることもありますし、今後、世界の中で、「日本の伝統音楽」が「中国の伝統音楽に似たもの」として扱われるような時代が来るかもしれません。
(観光業界では、すでに「日本」は「中国の隣」くらいの認識かも?)

しかし、「西洋音楽に対抗して伝統音楽の継承発展を行う」という「共通の課題」に対しては、隣国同士、知恵を出し合って行きたいものですね。

その意味において、下記の3団体には、特に注目しています。

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