「イワタケ」の生き方と地球、人間
私のペンネーム「岩茸」(イワタケ)というのは、岩や木の幹などにコケのようにはりついて育つ「地衣類」(ちいるい)という生き物の一種です。
皆さんも、ご覧になったことはあるはずですが、姿も色も地味で小さな存在なので、気づかずに通り過ぎてしまう方がほとんどでしょう。
「イワタケ」?岩に生えるキノコ?
「地衣類」って何だろう?
と思われた方は是非、ご紹介するサイトをお読み下さい。
私が「なぜ、地衣類に共感するのか」を感じて、地衣類ファンのお仲間になっていただければ嬉しいです。
(なお、私自身は地衣類研究会さんや博物館とは全く無関係の1ファンです)
国立科学博物館「地衣類の探求」
http://research.kahaku.go.jp/botany/chii/index.html
「地衣類自慢の写真集」
(「ヒメイワタケ」の写真をご覧下さい。黒くてペラペラした、キクラゲみたいなのが「イワタケ」です。)
http://home.hiroshima-u.ac.jp/lichen/jiman.html
イワタケの仲間の「地衣類」は、こんな感じで岩や樹皮に張り付くように、ひっそりと生えています(それぞれの写真をクリックすると、大きい写真が見られます)。 コケに似ていますが、コケよりずっと地味な色(コケは鮮やかな緑)なので、簡単に区別できます。
「地衣植物」と呼ばれますが、実態は「植物」ではなく、キノコと藻類の「共生体」です。
地衣類は砂漠、ツンドラ・北極・南極のような厳しい自然環境に耐え、一般の植物が「手も足も出ない」岩の表面にも真っ先に生えるという「植物世界、生命圏のパイオニア(開拓者)、冒険家」です。
火山や大地の隆起で露出した「新しい岩石」が風化して土に変わっていく過程(プロセス)を速めているとも言われます。
この意味でも「開拓者」なんです。
(地衣類による岩石風化促進に関して、学術的な興味をお持ちの方は、2005年日本地衣学界のプログラム、研究発表A11の渡邉克晃先生(広島大学教授)について調べたり、連絡を取ってみてください。参考:日本地衣学界)
さて、本題に戻ります。
僕が「岩茸」をペンネームに使い始めた理由の一つめは、岩石の風化と地衣類の関係について調べているうちに、下記のように思えてきたからです。
人間社会の一員として生きる中で、地衣類のような「開拓者」でありたい。
もうひとつの理由は、
人間たち生き物は、地球という「おっきな石ころ」の上に生えた、うすっぺらいコケ(地衣)に過ぎない。
だけれども、その薄く小さな世界が、とても貴重なのだ。
と思うからです。
「イワタケ」のような「地衣類」が菌類と藻類の「共生」である点にも、大きな意味と宿縁を感じます。
「イワタケ」の果敢ながら慎ましい生き様を、見習いたいものです。
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コメント
岩茸さん やっぱり科学者だったのですね。
確かカムイ伝で崖の上に生えている岩茸をとろうと苦労しているじいさんの話があったような思い出があります。そんな人が知らないところを開拓する地衣類なのですね。岩茸さんは。
投稿 竹主喜 | 2005年11月20日 (日) 17時55分
カムイ伝に、そんな話があるんですかー。不老長寿の妙薬を求めているんでしょうね、そのおじいさん。
現実の私は転がり続けるコケのようです…踏ん張らないと。
投稿 岩茸 | 2005年11月20日 (日) 20時21分