音楽でも「ペットボトル緑茶現象」が始まっている
私が子供の頃は、お茶といえば自宅でお茶葉から入れるもの。外で買える飲み物は缶コーヒー、炭酸飲料、乳飲料くらいでした。しかし、いまやコンビニ・自販機でペットボトル入りの緑茶が堂々と売られています。しかも多くの会社が新商品を競う看板商品。合奏練習に水筒を持ってくるのは私みたいな変人だけで、「コンビニで買ったペットボトルのお茶」をカバンに入れてくる人が多く、それ以外のほとんどの人は、「どうせ現地でスグ買えるから」と、現地の自販機・コンビニに頼りっきりです。
是非はともかくとして、まず「歴史」を振り返ってみることにします。
私の学生時代、缶・ペットボトルの緑茶自体は、既にありましたが、地味な商品でした。最初から「おーいお茶」で頑張って来られた伊藤園さんは例外的存在だと思います。
当時の主流は、まず炭酸飲料と缶コーヒー。その後の流行をたどっていくと、
- フルーツ系(特に、果汁100%ジュース)
- ミネラルウォーター、名水
- 紅茶系(JAVA TEA、午後の紅茶)
- スポーツドリンク
- 繊維・アミノ系健康飲料
- ウーロン茶
- ブレンド茶(十六茶、壮健美茶)
- ダイエット・健康茶
- 中国茶(ジャスミン茶、プーアル茶)
- 日本緑茶
順序は多少前後すると思いますが、こういった商品が流行し、一部は今も定番商品として残っていますね。現在は「緑茶」ブームの最盛期だと思います。(今後、他のジャンルが盛り返してくるのか、あるいはさらに革命的な新商品が現れるのかは、分かりません!)
缶・ペットボトル飲料の流行の歴史を見ていくと、「甘い系」から「さっぱり系」への変化が、全体の傾向としてはっきり読み取れると思います。これは非常に重要なポイントですね。
さて、「音楽」では、どうでしょうか?
ギターを普及させたフォーク・グループサウンズ、歌詞を重視しつつ洋楽ポップスのリズム感に近づこうと努力していたニューミュージック、ギンギンに歪ませた本格的パンクロック、視覚的にも激しいダンスビート、歌詞への回帰とリズムを両立したラップ、と来て、現在は「癒し系」のブルース、歌詞重視のアコースティック弾き語り系が流行をつかんでいるように思えます。
そして、中国の経済成長と無関係とは思えない「女子十二楽坊」ブーム。
「女子十二楽坊ドットコム」:公式サイト
http://www.12yuefang.com/
「女子十二楽坊資料館」:非公式ファンサイト
http://www.twelve-girls-band.info/
お茶で言えば「ウーロン茶」「ブレンド茶」「健康茶」の時代にそっくりではありませんか?
「緑茶系音楽」つまり「和風音楽」ブームが起きるのは時間の問題と思われます。既に「ブレンド茶」あるいは「個性的な商品としての『おーいお茶』」のような形で、ブームは始まっているとも言えます。
(ブレンド茶=和洋合奏、世界民族音楽・多国籍音楽の1パートとして参加する和楽器奏者。個性的な商品=異文化としての伝統邦楽。)
ただし!どのような形で、どの和楽器・純邦楽部門にブームが起きるかは、誰にも分かりません!
和楽器・伝統邦楽の専門家の方々に、ひとつ申し上げたいことは、
「自分が専門とする和楽器・純邦楽部門でブームが起きた場合、ブームにつられて興味を持った初心者を、すぐに取り込めるような『準備』をしておいたほうが良い」ということです。
雅楽ブーム、津軽三味線ブームで雅楽や三味線に興味を持ち、近くの伝統的団体・先生に接触したものの、「伝統しか教えられないよ」と言われて、失望して辞めていった初心者が非常に多いと聞きます。
「もったいない…せっかくファン・仲間・後継者になってくれそうな人が来てるのに。」と思いませんか?
思われるなら、今からでも遅くはありません。「一般向け」の教材・練習曲を作り始めるのはいかがでしょう?(幸い、今なら小中学校の音楽の授業でも需要がありますよ!)
「ペットボトル緑茶」ブームで大きな商機をつかんで「勝ち組」になれた茶葉メーカーは、きっと大手飲料会社からの注文に即応できる量産体制と、自社の特徴を明記したカタログを持っていたのでしょう。
もうひとつ。「だれだれさん」のCDや曲を聴いて興味を持った初心者の場合、自分が信奉する「だれだれさん」を批判されると、高確率で去っていきます。初心者・一般の人の前で、軽々しく他人を批判しないようガマンするのが、賢明な判断だと思います。
批判対象の長所と短所の両方を指摘し、「改善案」や「対案」を提示できるのでなければ、他人を批判する資格は無いと思います。そして、「建設的な批判」であっても、人に話したり書いたりするには慎重に相手と場所を選ばないと、身を滅ぼすことになりかねないですよね。
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